髭脱毛で起こる可能性がある副作用の一つが「毛嚢炎(もうのうえん) 」。
細菌が毛穴に侵入し毛穴が炎症して起こる、ニキビのような”できもの”です。
毛嚢炎は症状がひどい場合、膿んだり痕が残ります。
当記事では髭脱毛中の毛嚢炎を正しく対処するために、以下の4つを中心に解説。
- 毛嚢炎とニキビの違い
- 髭脱毛で毛嚢炎が起こる原因
- 髭脱毛中の毛嚢炎の治し方
- 髭脱毛で毛嚢炎を防ぐ方法
髭脱毛ですでに毛嚢炎を起こしている方や、毛嚢炎が心配な方は一読してみてください。
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目次
髭脱毛の毛嚢炎の見分け方と、ニキビとの違い
▼毛嚢炎の症状例▼
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
髭脱毛で起こる毛嚢炎は上記の写真のような“白いできもの”。
一見ニキビのような見た目ですが、ブツブツに痛みや痒みがなければ毛嚢炎の可能性大 です。
ニキビはブツブツができると痛みや痒みを伴います。
一方で毛嚢炎は痛みなどはなく、単にブツブツしているだけです。
痛みや痒みがないけどニキビのような症状がある方は、髭脱毛による毛嚢炎を疑ってください。
毛嚢炎が白くなっているのは、炎症が進んで毛穴に膿が溜まっている状態だぞ。
毛嚢炎とニキビは「原因菌」で症状が違う
毛嚢炎とニキビの違いは毛穴に侵入する原因菌 。
毛嚢炎とニキビの違い
◎毛嚢炎
【原因菌】ブドウ菌
【仕組み】皮膚にいる常在菌であるブドウ菌が、毛穴に侵入し炎症を起こす
⇒皮膚に付着しているブドウ菌が主な原因
(参考:メディカルノート)
◎ニキビ
【原因菌】アクネ菌
【仕組み】皮膚にいる常在菌であるアクネ菌が、毛穴に詰まった皮脂を有害なものへと変えて起こる
⇒アクネ菌が主な原因
(参考:新宿駅前クリニック)
この様に「毛嚢炎⇒ブドウ菌」「ニキビ⇒アクネ菌」と原因菌が違います。
原因菌が違うことでニキビ対策と多少異なるので、毛嚢炎の正しい対処方法を取りましょう。
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【原因】髭脱毛の毛嚢炎は「照射によるダメージ」が原因
髭脱毛で毛嚢炎が起きるのは、照射による肌へのダメージ が原因です。
医療レーザー脱毛や光脱毛は、髭の黒色に反応するレーザーを照射して毛根に熱ダメージを与える仕組み。
照射の際は少なからず肌へも熱が加わるので、照射を続けると肌の水分量が減少します。
肌を守るバリアのような役割をしてくれる水分が減ることで、毛嚢炎の菌が毛穴に侵入しやすくなるというわけです。
※肌の水分は「ボディガード」のような存在。
照射でボディガードが居なくなる(=水分量が減る)と、肌に菌が狙われるイメージです。
また髭脱毛の施術直後の肌は、照射のダメージでデリケートな状態。
いつも以上に口周りの肌が傷つきやすいことも、毛嚢炎が出来る理由の一つです。
髭脱毛の中でも「医療レーザー脱毛」は毛嚢炎になりやすい
髭脱毛の中でも医療レーザー脱毛は、光脱毛よりも照射パワーが強く毛嚢炎になるリスクが高いです。
髭の医療レーザー脱毛は光脱毛よりも脱毛効果が高く、永久脱毛が認められる ほど。
※光脱毛は”抑毛程度のパワー”しかなく、永久脱毛ができません。
その分光脱毛よりも3倍も照射温度が高いので、肌への負担が大きいです。
髭の医療レーザー脱毛を受けている方は、より毛嚢炎対策を意識しておきましょう。
髭の医療レーザー脱毛は病院と同じ医療機関。
そのため肌トラブルがあった際は、診察 や薬の処方 をしてくれます。
光脱毛サロンはあくまで「美容サロン」なので、基本的には医療的な対応はなし。
肌への負担が大きい髭の医療レーザー脱毛とはいえ、病院のように治療してくれるのでそこまで心配する必要はないでしょう。
髭脱毛で毛嚢炎を起こしやすい人
髭脱毛の毛嚢炎は上述した医療レーザー脱毛を受けているだけでなく、以下のような状態の人にも起きやすいです。
- 日焼け肌の人・色黒の人
⇒レーザー・光が肌に反応しやすくなる - 髭が太く濃い人
⇒レーザー・光が髭に反応しやすくなり、肌への負担も大きくなる
髭脱毛の毛嚢炎の原因でも触れましたが、医療レーザー脱毛・光脱毛は髭の黒色に反応します。
そのため肌が黒かったり髭が太いと、レーザー・光が髭や肌に反応しやすくなるというわけです。
特に「髭脱毛中の日焼け」は基本NGなので、焼けやすい方は注意しておきましょう。

【治し方】髭脱毛中の毛嚢炎は「市販の軟膏」で対処すべし
髭脱毛による毛嚢炎ですが、基本的には3日ほどで自然に治ります 。
皮膚科などでも痛みがある時や数が多いときだけ、抗菌薬で治療する程度。
ただし口周りののブツブツが不格好で少しでも早く治したいと希望する方は、以下の方法を試してみて下さい。
- 市販の抗生物質の塗り薬を使う
- 化粧水や乳液でこまめに保湿をする
髭脱毛の毛嚢炎のセルフ治療は、おもに市販の抗生物質の塗り薬を活用 すればOK。
▼市販軟膏薬「ドルマイシン軟膏」▼引用:ゼリア新薬
上記写真の「ドルマイシン軟膏」などは薬局やAmazonなどで、1,000円ほどで購入できます。
髭脱毛中の毛嚢炎になった際は、市販の軟膏や保湿で対処していきましょう。
軟膏だと「オロナイン」が有名だが、オロナインには毛嚢炎への効果についての記載がないんだ。
一方でドルマイシン軟膏には、毛嚢炎に対しての効果が記載されているぞ。
以下の行動は、髭脱毛中の毛嚢炎が悪化するリスクがあるので控えてください。
- 毛嚢炎(しこり)を潰す
- 汗をかいても拭かずにそのままにする
- 口周りを執拗に触ったり掻いたりする
このように毛嚢炎ができた際は、口周りを触ったり刺激するのはNG。
毛嚢炎を潰すなど言語道断なので絶対潰さないでください。
髭の毛嚢炎が長引くようなら医療クリニックへ相談
市販薬で治療を施しても髭の毛嚢炎が治らないようなら、医療クリニックへ相談してください 。
※光脱毛サロンを受けている方は、皮膚科などに相談しましょう。
上述したように髭の医療クリニック(医療レーザー脱毛)なら、診察の上薬を処方してくれます。
市販薬によっては肌に合わない人もいるので、治らない人は診察してもらいましょう。
また長引く毛嚢炎を放置していると、痕が残るケースもあります。
せっかく髭脱毛で髭をなくしても、痕が残っては不格好。
長引くようであれば、早めに受けているクリニックやかかりつけの医院に相談してください。
髭脱毛中に毛嚢炎が起きた場合の、医療クリニック・光脱毛サロンの対応
髭脱毛で毛嚢炎があると、サロン・クリニックごとに以下のような対応をしてくれます。
【脱毛サロン】
- 毛嚢炎の箇所を保護シートでカバー しながら、症状がない箇所に光を照射
- サロンの責任者が病院宛に、症状の経緯などを書いてくれる
【医療クリニック】
- 診察で毛嚢炎の状態を診てくれる
- 症状が重い場合は、塗り薬を処方してくれる
【予防方法】髭脱毛で毛嚢炎を繰り返さないための3つの予防
すでに髭脱毛で毛嚢炎を起こした方は、以下の方法で再発防止を図ってください。
またこれから髭脱毛に臨む方も、トラブル回避のために目を通しておきましょう。
- 髭脱毛の施術直後は髭剃りをしない
- 髭剃り後や風呂上がりは化粧水や乳液を塗る
- できるだけ電動シェーバーで髭を剃る
①髭脱毛の施術直後は髭剃りをしない
髭脱毛の施術直後は、髭剃りを避けてください 。
何度も申している通り、髭脱毛の直後は口周りがデリケートな状態。
そのため髭脱毛を受けた日の夜などに髭を剃ると、肌が傷つく原因です。
肌が傷つくと毛穴に菌が侵入しやすくなるので、髭剃りは施術の翌日から行いましょう 。
下記ページでは髭脱毛中の髭剃りについて詳しく解説しているので、合わせて確認してみてください。

②髭脱毛の後は肌の保湿を徹底する
髭脱毛の期間中は、化粧水や乳液できちんと口周りを保湿してください 。
上述したとおり肌の水分は、肌を守る機能があります。
そのためしっかりと髭を保湿しておけば、菌が毛穴に侵入するリスクが低下。
特に「髭剃りの後」「風呂上がり」は肌が乾燥しがちなので、保湿を心がけましょう。
③電気シェーバーで髭を剃って肌への負担を軽減させる
肌への負担を抑えるなら、電気シェーバーで髭を剃る のがベスト。
【電動シェーバー】
刃が直接肌に当たることなく髭が剃れる
【カミソリ】
刃が直接肌に当たるためダメージが強い
電気シェーバーはカミソリと違い、刃が直接肌に当たりません。
しっかり保湿をしてても、カミソリで肌を傷つけてしまっては無意味。
髭脱毛の期間中は電気シェーバーも合わせて活用しましょう。
電動シェーバーは高いイメージがあるけど、4,000円前後で買えるぞ。
髭脱毛で毛嚢炎を起こさないためには日頃のケアが大切
当記事で紹介したように、髭脱毛は少なからず肌への負担があるので毛嚢炎のりスクを避けるのは難しいです。
基本的には3日ほどで治りますが、早期治療のためにも予防・対策方法は頭に入れておきましょう。
【治し方】
- 市販の抗生物質の塗り薬を塗る
(※ドルマイシン軟膏などは毛嚢炎にも効果あり) - 化粧水や乳液で口周りを保湿する
【予防法】
- 髭脱毛の施術直後は髭剃りをしない
- こまめに口周りを保湿する
- 電気シェーバーで髭を剃る
また髭脱毛中の副作用は毛嚢炎だけではありません。
以下のページでは髭脱毛中の副作用・リスクと対処方法を紹介。
髭脱毛のリスクを避けるためにも、合わせて目を通してみてください。
⇒【髭脱毛の副作用・後遺症】レーザー脱毛や光脱毛のリスクや予防・対策まとめ
- この記事の執筆者 -
Takahashi
「正確な情報を発信する」をモットーに、記事を執筆いたします。
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